思い出の2つのカクテル|体験談
カクテルにまつわるエピソードを紹介しています。
今回は30代女性、エンジニアの方です。
大人の階段
私には思い出のカクテルがあります。
23歳くらいの頃、当時私は都内で国家公務員の仕事をしていました。
国家公務員はの文化として、お酒を飲むことが大好きで、本当にお酒が強い人が多いです。
当時私は何故か、隣の部署にいる50歳くらいのGさんというおじ様にとても気に入っていただいていました。
お仕事で関わったことがあるわけでもないのですが、何故かよくランチに誘われたり、勤務時間中も話しかけに来てくださったりしていました。
そしてある日、Gさんが飲み会を開くということで、その会合にお邪魔することになりました。
6人くらいの飲み会で、一軒目はみんなでお好み焼きを食べました。
その後ダーツをし、さて帰ろうかとなったときに、Gさんに呼び止められました。
「もう一軒、付き合ってくれない?」
そして私は何故かGさんと二人で、新宿駅から近くの、地下にあるバーに入りました。
私は本格的なバーでお酒を飲むのが初めてでしたし、とても緊張していました。
「何飲みたい?」
と聞かれましたが、メニューがたくさんありすぎて、どれもとても魅力的なメニューばかりで、私は何を選んだらいいか迷ってしまいました。
するとGさんが、
「じゃあ俺が決めてあげるよ」
と言い、バーテンさんを呼びました。
「彼女にクレオパトラを」
クレオパトラという絶世の美女の名前がついたカクテルを頼まれたことに少々気恥ずかしさはありましたが、なんだかいい女になった気がしてとても嬉しかったです。
そして運ばれてきた『クレオパトラ』を頂きましたが、ラムベースのクリーミーな味で、とても美味しかったです。
その後、二杯目はGさんがバーテンの方に、
「彼女のイメージに合ったカクテルを作ってあげて」
とオーダーしてくださいました。
そしてバーテンさんが作ってくださったのがとても可愛らしいカクテル。
名前を聞くと『プリンセス』だそうです。
アプリコットの味がする、甘くて飲みやすい、けれども決して弱くはないカクテルでした。
『クレオパトラ』と『プリンセス』
そんなまるでとても素敵な女性になったような気分になれるカクテルたちを飲ませていただき、私はとても嬉しかったでした。
味が美味しくて見た目も可愛らしかったのはもちろんのこと、一つ大人の階段を上らせていただいたような、とても優雅で素敵な経験ができたと思っています。
いろいろとお世話になったGさんに連れていっていただいた本格的なバー。
そしてそこで頂いた2つのカクテル、、、この先もずっと忘れられない思い出です。
【クレオパトラ】
●ホワイトラム・・・1/3
●カルーア・・・1/3
●生クリーム・・・1/3
●ナツメグパウダー
〇シェイク
【プリンセス】
●アプリコットブランデー・・・30ml
●生クリーム・・・10ml
〇アプリコットブランデーをグラスに注ぎ、生クリームをフロート。
-
注目記事
-
-
関連記事