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お酒はストレス緩和に効果ある?お酒とストレスの関係

お酒は適量なら体にいいとされています。

それはその通りだと思います。

(ただし、病気によっては一滴も飲まない方が発症率が下がる病気も当然あります)

でもほとんどのお酒好きは体にいいからという理由でお酒を飲んでいるわけではありません。

飲みたいから飲んでいるのです。

ここが結構大事なポイントで、これこそがお酒の一番の効能だと考えています。

つまりは、飲みたいから飲むことでリラックスできたり、ストレスが少しでも緩和されたりします。

お酒が体にもたらす一番の効果だと思います。

ただ飲み過ぎれば逆効果、不健康になることは言うまでもありません。

今回はお酒がストレス緩和に本当に効果的なのか、

そして、効果的ならばどのような飲み方、距離感が最適なのか、それについてみていきたいと思います。


ストレスとは何か


ストレスが強いとか、ストレスがないとか、ストレスがたまるとか、日頃から口にしたり思ったりします。

そもそもストレスとは何なんでしょうか?

辞書などで調べてみるとストレスとは、、、

生体にひずみが生じた状態。寒冷、外傷、精神的ショックなどによって起こる、精神的緊張や非特異的な防衛本能

とあります。

外的な有害刺激により、心が乱れ、不安定になり、それが体に変調をもたらす。ということでしょう。

心と体のコントロールといえば真っ先に思いつくのが脳です。

全身の動きをコントロールし、心と体のバランスを保つ上では一番重要だと言えます。

ところが体には脳とは別のところで(無意識に)全体的バランスを保とうとする機能が3つあります。

その3つとは、、

・自律神経系

・内分泌系

・免疫系

です。

それぞれがどういった役割かというと、、、

自律神経系
交感神経と副交感神経により意識とは関係なく体の様々な臓器をコントロールする。

内分泌系
体のあらゆる組織からなんらかのホルモンが分泌される。
それが血液によって全身に運ばれて必要な部位に届くと効果としてあらわれる。

免疫系
外部の異物(細菌やウイルスなど)を排除する。



このような機能のおかげで意識とは関係なく体や心は一定のバランスを保つことができます。

(ホメオスタシスの維持)

そして別の言い方をするとストレスとは、これらの機能を崩す力を持つもののことです。


ストレスをなくそうとすることは簡単ではありません。

その理由が、、

・意識とは別の部分であるということ

・体質や心理的違いなどの個人差がある

・生活習慣まで関係してくる

なので、対策や予防などのアプローチが一筋縄ではいきません。

お酒がストレス緩和に効果がある根拠


お酒がストレス緩和になるというのは一つの事実です。

その理由が、、

・精神が高揚し、元気になる

・お酒の香りはリラックス効果や気持ちを落ち着かせる効果がある


お酒を飲むと脳にも影響を及ぼします。

本能的な部分(食欲、性欲、感情、衝動など)をつかさどる大脳の古い皮質が活発になります。

そうなると精神が高揚し、元気になります。

そしてお酒自体にも、

例えばワインやウイスキーの香りにはリラックス効果が、

ビールに含まれているホップには気分を落ち着かせるアロマ効果があります。


また、体内には脳細胞の興奮を抑えるため、GABA(ギャバ)という物質があります。

アルコールはこのギャバを活発にさせる効果があるそうです。

脳の興奮が静まり、穏やかになれば、ストレスはおのずと緩和されます。


このようにお酒にはストレス解消となりうる根拠がいくつかあります。

お酒は効き目が強すぎる!?依存症の問題


お酒のストレス緩和に関する効果を改めて見てみるとかなり有効であるように思います。

ただ、ゆーてもお酒です。

飲み過ぎてしまえば他の部分に弊害をもたらし、健康を損ねます。


またストレス解消に関して、根本的には解決してはいません。

お酒を飲むと客観的に脳内はこうなるというだけで。

有害刺激に対して何かアプローチしているわけではありません。

もっと大事な精神的な部分、心のメンテナンスを(お酒単独では)しているわけではありません。


そして、なによりも注意しなければいけないことが依存の問題です。


お酒を飲む事で脳としては非常に気持ちいい状態になります。

こんな時のお酒はとにかく効き目が強すぎます。

即効性もあり、お酒を飲むだけなので楽にそのような状態になれます。

気持ちいい状態、これを得たいがために飲酒を繰り返します。

当然量も適量などもゆうに超えてしまうでしょう。

しかも繰り返すうちにそれまでの量では同じ効き目は得られなくなり、どんどんどんどん量は増えていきます。

こうなってしまうとアルコール依存症まっしぐらです。


、、、このような危険性をはらんでいるのがお酒です。

でも、だからといってストレス緩和の手段としてお酒というものを全否定しているわけではありません。


僕の場合は一日の終わりに2、3杯お酒を飲み寝る。

お酒の量としてはそれだけでじゅうぶんですがストレス解消になっていると感じています。

なぜかというと、、

そもそもの性格が割と何でも気にはするがすぐに忘れてしまうタイプである。

そして、他にいくつか趣味があるからです。

要は何が言いたいかというと、、

お酒はストレス緩和の1つの手段であり、1つの手段にすぎない

ということです。


お酒だけに頼るのはよくないですし、根本的には何の解決にもなりません。

それどころかアルコール依存症になる危険性があります。

ただ、お酒をストレス緩和の1つの手段と考えることでうまく距離感を保てるのではないかと思います


積極的リラクゼーションのススメ


最初のストレスとはのところで「非特異的な防衛本能」とあります。

防衛本能??何のことかと思い詳しく調べてみると、、

ストレスは進化的には意味がある

そうです。

進化の過程において生物としてより複雑になってくると、”ストレス”というのもをためられるようになっていきます。

そうできるようになる事で体に負荷がある状態でも生き延びることができます。

ストレスをためることができる、

これにより適応力がさらに高まったというわけです。

ただ一方的にためてしまえばそのうち死んでしまいます。

そこでストレス緩和のため進化の過程において生物はあるものを獲得しました。

それがリラクゼーションです。

リラクゼーションとは復元力の高まった柔軟な状態のこと。

単にゆっくり過ごすということではありません。

ストレスというものを感じながらもすぐにまたもとの状態に戻れるチカラです。

以前自律神経について書かれた本を読んだ時に、

「休むとは動かさないということではない」

という文に出会いましたが、正に同じことが言えます。


例えば、バスケ好きな人がバスケをやっているとします。

瞬間は体は激しく動いていますが、大変リラックスしているはずです。


生きている以上ストレスがたまってしまうのはやむを得ません。

なぜなら生き延びるための手段、本能だからです。

なので、ストレスを消そうとすることにフォーカスしてもあまり意味がありません。

それよりもあらゆるストレスに対し、すぐに体が元通りに戻れる状態をつくることにフォーカスすすべきです。

その状態こそがリラックスしている状態であり、自分から能動的に、積極的に行動しなければ獲得できません。

自分がどういう状態にある時、リラックスしているかなと改めて考えて、実践してみると良いかと思います。

趣味を複数持つことをおすすめします。

まとめ


●ストレスとは心と体のバランスを保たせようとする機能を壊そうとするものである。

●ストレスは対処法や予防法が難しい。

●お酒にはストレスを緩和してくれる要素がある。

●お酒だけでストレスを解決しようとすればアルコール依存症の危険性が出てくる。

●リラクゼーションとは復元力の高まった柔軟な状態のこと。

●自分がいかにリラックスした状態になれるかにフォーカスする。


お酒にはリラックス効果があります。

適量の範囲内ならリラックスアイテムの1つとしてカウントして良いかと思います。

リラックスした状態やパターンをいくつか自分の中に持っていると多少のストレスはヘッチャラになります。

生きていく以上ストレスはつきものです。

お酒と同様、程よい適度な距離感で付き合っていけるといいなと思います。








管理人 かーりー

鹿児島在住、元バーテンダー。
趣味はお酒、読書、音楽鑑賞。この3つがあればとりあえず人生OKと思っている。40代、独身。

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