お酒を造った人への感謝を忘れずに|体験談
飲み方あれこれ!
お酒大好きな方のおすすめ&こだわりの飲み方を紹介しています。
楽しく飲みながら適量を見極める
私は、年金生活者の爺です。酒を飲み始めてもう50年は過ぎました。
マスコミ関係の営業職も長かったので、飲み方は色々なシチュエーションがありました。
飲むお酒の種類も半端なく、世界中の殆どの酒類を口にしました。
その経験からお酒の飲み方の基本的な心がけをお話ししようと思います。
まず、毎晩のように酒席がありましたが、お酒に飲まれてはいけません。
お酒は飲むもので、飲まれるものではありません。
酔ったふりをして多少の無礼を、演じて見せる事も必要な時があります。
ただし、許される範囲の中で行うことが肝要です。
接待の酒席の場合、様々な状況を見極めながら座を盛り立てる必要があったりしますから。
体調を見ながら飲む量を常に勘案することをうまくやることです。
そういうことができるようになるためには、何度もお酒を口にすること、それも一人酒ではなく仲間とワイワイ飲みながら自分の酒量を見極めていくことですね。
どのくらい飲んだら酔っぱらうのか分かっていなければ接待の酒席に入ってはいけないのだと思います。
尊敬と感謝をこめた”儀式”
さて、おすすめの飲み方についてですが、私はあるとき、ウイスキーメーカーの人と飲んだことがありました。
メーカーの人とあってお酒は強く、話題も豊富で時々一緒に飲む仲となりました。
彼には、行きつけのスナックでウイスキーのニューボトルを入れた時の飲み方にこだわりがありました。
ニューボトルを入れた時、お店の人にショットグラスを持ってくるように頼みます。
そして最初の一杯をショットグラスに注いでそのウイスキーを目でじっくり見つめ、香りを嗅ぎ、そしてその後一気に口に含んで飲み干すのです。
最初のひと口は、水や炭酸などで割ってはいけないのです。
ストレートでしっかり味わって飲むのがこのウイスキーを作った人に対する礼儀だというのです。
二杯以降は何かで割って飲むのは一向に構わない。
その彼にいわせると、どんな種類の酒であろうと、アルコールの度数が高かろうと低かろうと、その酒を造った人は、今、ボトルの口を開けた酒そのものを造りたいと思って造ったのだ。
それを、何かで割って飲むとは何たることか、というわけです。
お酒を造った人への尊敬と感謝を込めて、その酒を口にする。
これこそ、酒飲みたる者の心意気と考えるべきものでしょう。
以来、私も彼にならってニューボトルの最初の一口は、ストレートでいただくことにしています。
ワインや日本酒など適度なアルコール度数ならばはなから、何かで割ったりしませんが、ウイスキーやテキーラ、ウオッカ、白酒(ぱいちゅう)などストレートでいただくことで、なぜか、格調高い気分になれるから不思議です。
きっと、何につけリスペクト、尊敬する念というのは、人の心を崇高な水準に持ち上げてくれるのでしょう。
酒も造った人に思いを馳せて頂くことこそ、美味しく飲むことに直結している思うのです。