お酒が苦手な方へ、シャンパンカクテル|体験談
カクテルにまつわるエピソードを紹介しています。
今回は30代男性、会社員の方です。
バーの雰囲気を味わってみたい
およそ5年ほど前、当時20代だった私はお酒は好きだけど弱く、また交際中だった彼女もそもそもお酒をほとんど飲まないということもあって、バーでのデート経験はありませんでした。
ただ、彼女がバーの雰囲気を味わってみたいということだったので、普段行き着けのバーに彼女を連れて行くことにしました。
ただ、このバーのメインはウイスキーやブランデー等で、お酒の弱い人にはあまりオススメできません。
当時は現在のようにハイボールがブームになっている訳でもありませんし、そもそもこのバーのウイスキーでハイボールを作るのはちょっとした冒涜レベルのものです。
とは言え、マスターは顔見知りだったので、酒に慣れない女性でも飲めるようなカクテルはないかと尋ねてみました。
そこでマスターが出したのが、「ベリーニ」でした。
ベリーニはシャンパンと桃を使ったカクテルです。
ベリーニの他、シャンパンベースのカクテルにはイタリア人画家の名前を冠したものが多く、例えばマスカットを使用するとラファエロ等、フルーツとシャンパンの組み合わせにはいくつか名前があります。
彼女は西洋画が好きだったこともあり、ベリーニという名称にまず驚き、そして一口飲んでさらに驚きました。
「とても飲みやすい」
とのこと。
実際一口貰ってみましたが、絞りたてのピーチネクターのような甘さにシャンパン特有の甘さと酸味、そして炭酸の刺激が同居していて、見事な味わいでした。
彼女は安酒特有のアルコールの匂いが苦手でしたが、ベリーニは桃の匂いがそれを覆い隠すため、非常に飲みやすかったのでしょう。
結局、あのお酒が苦手だった彼女がベリーニを綺麗に飲み干してしまいました。
そればかりか、二杯目にも挑戦したいと言い出します。
ならばとマスターが出したのは、これまたシャンパンベースのカクテル、「レオナルド」。
稀代の天才、レオナルド・ダ・ヴィンチから名前を取られたシャンパンとイチゴのカクテルは、ベリーニとは違った甘さと酸味が見事で、すぐにグラスを干してしまうほどです。
ただ、カクテルとは言え度数10度前後のシャンパンベース。
美味しいからとついつい飲み過ぎてしまうと、日本酒と同じように足を取られることになります。
結局その日は2杯で終わりましたが、シャンパンベースのカクテルなら飲めることが分かり、それからは互いの自宅でシャンパンをよく飲むようになりました。
比較的飲みやすいとされるシャンパンをさらに飲みやすくするシャンパン・カクテル。
フルーツや濃度高めのジュースさえあれば挑戦できますので、お酒が苦手な方はベリーニやレオナルドから挑戦してみるとよいかもしれません。
【ベリーニ】
●辛口スパークリングワイン・・・2/3
●ピューレした桃・・・1/3
●グレナデンシロップ・・・1tsp
〇ステア
【レオナルド】
●辛口スパークリングワイン・・・2/3
●ピューレした苺・・・1/3
●ストロベリーリキュール・・・1tsp
〇ステア