思い出のマティーニ&XYZ|体験談
カクテルにまつわるエピソードを紹介しています。
今回は20代女性、会社員の方です。
上司への想い
社会人になってから、年上の男の上司に仕事を教えてもらっていたのですがとても優しくて気さくに声をかけてくれるので良い人だなと思っていました。
その上司のおかけではじめての仕事を覚えることもできましたし、会社の人達にも馴染むことができました。
会社の飲み会が月に1〜2回あるのですが、入社して半年頃経った飲み会でその日は酔っ払っていたのですが、飲み会後に上司とバーに行くことになりました。
飲み会で仕事の悩みなどにのってもらっていて、その話続きをするためにも2人で飲もうという話になったのです。
バーのカウンターで2人きりになってお酒を飲むのはかなり緊張していましたが、ドキドキしている自分もいました。
その時に初めて上司のことを好きかもしれないと思いました。
私はお酒には強かったのですが、バーなどに行ったことはなくカクテルに詳しくなかったのでマスターに飲みやすいカクテルを頼んだところマティーニが出てきました。
ベルモットとジンの組み合わせがとても飲みやすく、上司もそのカクテルが好きだったようでこのカクテルの美味しさを共有しました。
お洒落なバーで年上の男性と一緒にカクテルを飲んでいるなんてなんだか大人な女性になった気持ちになりました。
上司はその時にXYZを飲んでおり大人な雰囲気を感じました。
上司にはラムが好きで、良く飲んでいました。
バーで仕事について話しているうちにお互いほろ酔いになってきて距離がどんどん縮まっていきました。
終電前になったのでもっと一緒にいたいという気持ちを抑えて帰りました。
もう上司のことを好きになってしまったなと帰り道は切ない気持ちになりました。
好きになったところて上司には6年付き合っている彼女がいたのです。
彼女になれる可能性がないので、好きになってしまったところで切ないだけだったのです。
好きになってはいけないのに好きになってしまったことも悔しく、その後の仕事では優しくされる度に心が痛みました。
その後は上司が部署を異動することになり離れ離れになってしまい、気持ちを伝えることなく終わってしまいました。
仕事で嫌になることがあり、失敗してしまったときなどは上司とバーに行った幸せな時間や一緒に仕事ができていた素晴らしさを思い出してしまいます。
そういうときは行くことにも慣れてきたバーでマティーニやXYZを飲んで思い出に浸っています。
その時間が自分にとっては癒しで、嫌なことを忘れることができるのです。
マティーニとXYZが私にとっては思い出のカクテルです。
【マティーニ】
●ドライジン・・・45ml
●ドライベルモット・・・15ml
●オリーブ・・・1個
●レモンピール
〇ステア
【XYZ】
●ラム・・・30ml
●コアントロー・・・15ml
●レモンジュース・・・15ml
〇シェイク