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お酒を飲むとなぜか寒気がする!?その原因と対策

通常、お酒を飲むと体がポカポカと温かくなるものですが、これとは逆に寒くなるという人もいます。

ひどければ震えまで。

こういった人達は割と少数なので周りにあまり分かってもらえないかもしれません。

今回はお酒を飲むと寒くなる原因と対策についてです。


※急性アルコール中毒になった場合も「寒い」と感じるようです。

しかしこれは短時間に大量にアルコールを摂取して、一気に酔いの程度でもかなり進行した”酩酊期”や”泥酔期”におちいった状態の時です。

こうなってしまうと脳が完全に麻痺し、体温の調整機能を失ってしまうので、寒いと言ったり感じたりするのです。

今回は、普通に自分のペースで飲んでいるにもかかわらず、周りはお酒で体温があがっている中、自分一人寒気を感じている場合の原因と対策です。



お酒を飲むと温かくなる原因


大抵お酒を飲むとポカポカと体は温かくなります。

その原因は、、

➀アルコール分解のために酸素が必要

➁酸素を取り込もうと血管が拡張

➂血の巡りが良くなる

➃体が温かくなる

お酒を飲むことで血管が拡張し、血の巡りがよくなります。

アルコールは体にとって有害な物質なので体内に入ってくると分解しようとします。

そして分解する時にできるのがアセトアルデヒドという物質でこれが様々なお酒による不快な症状をもたらしてしまいます。

体はさらにこれを分解し体外へ排出します。


アルコールを摂取するとまず、胃や小腸から体内へ吸収されます。

そして静脈に入り、肝臓でアルコール分解が行われます。

ここでアセトアルデヒドが発生してしまうわけですが、今度はそれを酢酸や炭酸ガス、水に変え体外に排出します。

ただ最終的分解は筋肉が行うことと、ある程度の時間が必要なため、アルコールやアセトアルデヒドなどの物質は血中に流れ出し全身を巡ります。

すると血管はこれらを分解すべくより多くの酸素を取り込もうとし拡張します。

これが血管が拡張する原因であり、結果血行が良くなり、体が温かくなります。


このように体が温まるのは、アルコール分解が行われる過程で起こるわけですが、真逆の寒くなるというのは一体どのようなメカニズムで起こるのでしょうか?

お酒を飲んで寒気を感じる人は、どうもお酒に弱い人に多くみられるようです。

お酒に強い人と弱い人の違い


お酒に強い人と弱い人の違いはこんな感じ。

・強い人→アルコール分解能力が低い

・弱い人→アルコール分解も能力が高い



解説します。

お酒に強い人と弱い人の違いは、アルコールが体内に入って来た時、平気なのか、そうでないかです。

お酒に強い人はある程度の時間アルコールが体内にあっても平気なのでアルコールを分解するチカラはあまり高くありません。

(アセトアルデヒドの分解能力は高い)

つまりアルコール分解に時間がかかり、アセトアルデヒドがすぐには発生しないので長時間平気なのです。

(時間差で2日酔いというものに見舞われますが、、、)


お酒に弱い人は少しでも早くアルコールを体外へ排出したいので、アルコールの分解能力自体は高いです。

しかしアセトアルデヒドの分解能力は低いので、少量でも不快な症状に見舞われます。

つまり、

お酒に弱い人は、飲んですぐ吐き気や頭痛に襲われる場合があります。

それはアルコール分解に長けているから。

そのため、不快な症状は飲んだ直後、しかも少量であらわれてしまう。

というわけです。

夏でも寒くなる!?そのメカニズム


お酒を飲んで寒くなるメカニズムはこんな感じ。

お酒を飲む
 ↓
血管が拡張、血行が良くなる
 ↓
体の表面部分が温かくなる
 ↓
熱は外側へ行き、体の芯は冷える


お酒を飲み不快な症状になるのは、アルコールという有害物質を体外に排出しようとする過程で起こるもので、そして身の危険を知らせてくれるサインでもあります。

お酒を飲むと寒くなるというのも、体のサイン。

これ以上飲んでは危険という事を知らせているのだと思います。

血行が良くなり、体が温かくなるで済めばいいのですが、温かいを行き過ぎると体は逆に冷えていきます。

(もちろん個人差はあります)

拡張する血管というのは主に毛細血管という体中の組織やその他いたる所に張り巡らされているか細い血管です。

この血管が拡張することで体の皮膚、表面部分の血行も良くなります。

実際温かくなっているのは、体全体ではなく外気に接している体の皮膚、表面部分だけのようです

そうなると、体の芯の部分は、熱を外側に奪われるため冷えていきます。

これが寒くなる原因です。

お酒を飲む
 ↓
血管が拡張、血行が良くなる
 ↓
体の表面部分が温かくなる
 ↓
熱は外側へ行き、体の芯は冷える



お酒を飲むと多かれ少なかれこのような過程を経ると思われます。

だたお酒に強い人は、あらゆる症状や変化も時間をかけてのことなので、”寒い”というところまでは感じにくいようです。

お酒に弱い人やもともと冷え性の人は、短時間での急激な体温変化を敏感にとらえて、より”寒い”と感じるのだと思います。


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対策方法


対策方法は主にこの3つです。

・自分の適量を知る

・食べながら飲む

・水分をこまめにとる


自分の適量を知る


これはもうお酒を楽しむ上では鉄則です。

適量を知るには自分がほろ酔いになる程度のお酒の量とアルコール度数を把握する必要がありますが、”寒い”と感じるお酒の量はその人にとってはだいぶ適量以上飲んでしまってると言えます。

少しの酔いを感じつつ、意識は当然しっかりあり、気持ちの良い状態(爽快感)が適量であり、それ以上なってくるともう飲み過ぎです。

自分のイメージよりだいぶ少ないかもですが、それが適量です。

1度自分の酔いの状態と飲んだ量、アルコール度数を把握し、適量がどれくらいなものなのか計算してみましょう。

計算方法などはこのサイトの適量ってどのくらい?自分の適正飲酒量を知るにはを参考にしてみて下さい。


もし、たった1杯だけで(お酒の種類や度数にもよりますが)寒気を感じるようでしたら体質的にお酒は合わないということなので、一切飲まない方が良いと思われます。

食べながら飲む


胃が空っぽの状態でお酒を飲むと、アルコールは胃や小腸からダイレクトに体に吸収され結果早く酔いがまわってしまい、不快な症状があらわれやすくなります。

寒気もです。

胃の中に食べ物があれば、アルコールはある程度胃にとどまり、体への吸収は少しずつになるので、酔いのまわりも遅らすことができます。

同じ量飲んだとしても胃の中に食べ物があれば、時間稼ぎができ、不快な症状が出にくくなります。


ちなみに、食事は飲む時だけでなく、その日1日、朝昼しっかり食べておくとより酔いにくくなるようです。

水分をこまめにとる


お酒は発汗作用や利尿作用があるため、飲めば飲むだけ脱水症状におちいります。

アルコールも水分ではあるので分かっていてもついつい忘れてしまいがちです。

酔いのまわりを遅らせるという点でも、水分補給は重要です。

常にチェイサーをつけたり、数杯に1度は水やソフトドリンクにするなどこまめに水分補給する必要があります。

適量以上飲むと寒気を感じる人や冷え性の人は、常温のものや温かいのもでもいいかもしれません。


まとめ


●お酒に弱い人が寒気を感じる傾向にある。

●お酒に弱い人は少しでも早くアルコールを体外に排出ために、アルコール分解能力には長けているが、その分アセトアルデヒドによる不快な症状がすぐ体に出てしまう。

●体が温かくなるのは外気に接している皮膚、表面部分のみで、体の芯は熱を奪われ冷えている。

●お酒に弱い人やもともと冷え性の人はこの変化を敏感にとらえて、結果寒いと感じてしまう。

●寒いと感じるのはその人の適量を超えている量飲んでいると思われる。適量を把握し、それ以上は飲まない。


お酒を飲んで寒くなる人は割合的にはそう多くないので、周りはあまり分かってくれないでしょう。

ひょっとしたら自分だけ?と思われている方もいるかもしれませんが、同じように悩んでいる方はいます。


いずれにせよ、寒気を感じるのもある意味体からのサインです。

自分にとっては適量以上飲んでいるということなので、そうなる前に、その手前で飲むのをやめた方がよいでしょう。

爽快感をともなった、気持ちの良い状態が適量です。

それ以上は飲み過ぎです。まずは自分の適量をしっかりと把握しましょう。









管理人 かーりー

鹿児島在住、元バーテンダー。
趣味はお酒、読書、音楽鑑賞。この3つがあればとりあえず人生OKと思っている。40代、独身。

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