明け方の飲み屋街、後輩君を背負って歩いた美談?|体験談
飲み会やデートなどで巻き起こしたお酒にまつわる笑える失敗談を紹介しています。
絵に描いたような運動部の飲み会
私は現在47歳、資格取得を目指す主婦です。
学生時代は勉強なんかよりも体育会運動部で頑張っていました。
その体育会運動部での飲み会のことです。
体育会運動部だから飲み会が盛り上がるというより、私が先陣を切って「飲み」を盛り上げる宴会部長のような役割をしていたような気がします。
その大学は地方都市にあり、下宿生が大半を占めました。自転車で行動するので「終電」を気にすることがありません。
夜の6時か7時から繁華街のお店で始まり、開いているお店をはしごして朝まで飲みます。
明け方どこのお店も開いていなければ誰かの下宿で続きです。
適当に帰る人もいましたが、私はオールで参加していました。ビールにワイン、ウィスキーなど出てくるお酒はたいてい飲んでいました。
飲む量も底なしです。
今は中年になって肝機能を気にするようになり総アルコール20g以下(ビール中瓶1本)を心がけていますが、学生時代の飲みでは100gくらいいっていたのではないかと思います。
この年になって猛省しているのは「アルハラ」です。
先輩風を吹かせて
「なに?先輩からの酌が飲めないの?」
と後輩たちに飲ませていました。
男子だけだったのがまだ救いだったかもしれません。
2人つぶしてしまいました。
1人は
「トイレに行ってきます」
と席を立ったまま戻ってこず、他の男子トイレにいった部員によると、
「アイツ、トイレで崩れ落ちてましたよ」
とのことでした。
1人はお店を出たとたん
「先輩、もう僕歩けません」
と植え込みに座り込んでしまいました。
この時に万一のことがあったらと思うとヒヤッとします。
皆無事でよかったです。
記憶に残るはあの”おんぶ事件”
その2人目の「歩けない」後輩君は小柄な体格で、一方私は女性にしては大柄です。
その歩けない後輩君に
「そうかー。せやったら、私がおんぶしてったげるわー」
といい、実際背負って何メートルか歩きました。
後輩君が私の背中で
「先輩、僕、ちょっと恥ずかしいことやっている気がするんですけど」
と小声でささやいたのを覚えています。
同行していた周りの数人に止められて「おんぶ」は終わってしまいました。
私たちの学年が卒業する時に後輩たちが各々の思い出をつづってくれたのですが、私については「おんぶ事件」が鮮烈な記憶だったようでお笑いのネタにされてしまいました。
私としては、後輩を介抱した美談じゃないのと思いつつ、アルハラはしてはいけないと反省し、子どもが飲酒する頃に伝えていかなければと思っています。