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【お酒】ちゃんぽんはなぜ悪酔いする?お酒を楽しむために知っておきたい事

こんにちはこんばんわ、かーりーです。

飲み会などでみんなと楽しく過ごしていると、ついつい杯数がすすんでしまいます。

またその場の雰囲気やノリで気付けばいろんな種類のお酒に手を出してることがあります。

ここで問題になるのが、いろいろ飲むのはいいが悪酔いしないかどうかです。

いわゆる

「ちゃんぽん」

というやつです。

いつしか、、

ちゃんぽん=悪酔いする

という感じなっていますが本当のところはどうなんでしょうか?

単に飲み過ぎただけでは?

今回はいろんなお酒を気持ちよく楽しむためにもちゃんぽんすると本当に悪酔いするのかどうか改めて調べてみました。


そもそもちゃんぽんの由来とは


ちゃんぽんの意味は、

いろいろなものを混ぜること

です。

ちゃんぽんと言って真っ先に思いつくのが長崎の郷土料理であるあのラーメンに似たやつではではないでしょうか。

肉や魚介、野菜など何種類もの具材が入っており、栄養満点の料理です。

考案されたのは明治期だそうです。

一品でしかも安く、たくさんの栄養を摂れるようにと考案された料理でいろいろな具材が入っていることから、

「ちゃんぽん」

となりました。


江戸時代にはお酒や薬を飲むことをちゃんぽんと表現していたそうです。

個人的には具だくさんのラーメンに似た料理が考案されたときに同時にちゃんぽんという名称も生まれたのかと思っていました。

でも、言葉としては遥か昔から存在していたようです。


語源には諸説ありますが有力なものとして、

楽器の鉦(ショウ:金属製の皿状の打楽器)の音である「ちゃん」と鼓(ツヅミ)の音である「ぽん」が混ざりあった合奏からきている

というものです。

楽器の名称ではなく、音が言葉として成立し使われ始めた、おもしろい事例だと思います。

ちゃんぽんすると悪酔いしてしまう理由と理想の飲み方


お酒で言うところのちゃんぽんとは、

いろんな種類のお酒を一度(一晩)に飲んだ、

ということですが、例えば何種類かのワインを飲んだとしてもこの場合は「ちゃんぽんしたー」とはなりませんし、悪酔いもしにくいでしょう。


お酒は製造過程の違いから大きく3つに分類することができます。

醸造酒、蒸留酒、混成酒、

です。

この分類の垣根を越えて飲んだ時、「ちゃんぽんしたー」となります。


なぜ分類の垣根を越えて飲むと悪酔いした感覚になるかというと、

お酒の種類により肝臓のアルコール分解酵素への影響が違い、分解のペースが乱されてしまうから

です。


アルコール度数が高い低いだけではなく、お酒の種類により変わってくるのです。

一般的な傾向として、醸造酒(ワインや日本酒など)の方が蒸留酒(焼酎やウイスキー)よりも酔いやすい人が多いようです。


これは醸造酒は原料の成分や雑味がより多く残ったまま製品化されており、それがアルコールとともに体内に入ることで分解酵素の働きを鈍くし、アルコール分解がスムーズにいかないためです。


逆に蒸留酒は文字通り蒸留しているため、成分や雑味がほとんどないクリアな状態です。

なので、分解酵素の邪魔をすることなく、スムーズに分解され体外に排出されます。

悪酔いしにくく、次の日もあまり残らないのはこのためです。


一般的には醸造酒は酔いやすい、蒸留酒は酔いにくい、

このことから考えると飲む順番としては、

醸造酒➔蒸留酒

が良いように思います。


まだ肝臓が元気な始めのうちにビールや日本酒、ワインを楽しむ。

後半は分解がスムーズな焼酎やウイスキーにする。

途中よくありがちな飲みなおしにビールに戻る、というのは確かにおいしいのですが、分解のペースを乱してしまいあまりおすすめできません。

ただこれは個人差が大いににあります。

ワインは全然平気、ウイスキーはすぐ酔っ払うけど、という人もいると思います。

分解酵素にも個性があり、得意不得意があります。

要は自分自身で検証して好き嫌いはもとより、種類別に合う合わないを見極め、そのお酒を飲んでいる時はそのお酒と同じカテゴリーのものしか飲まないようにすると良いと思います。


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気持ちよくいろんな種類を楽しむために


自分の酔い方の傾向を理解した上で種類別に飲み分けると良いと述べました。

でも、そういった飲み方をできるということはまだ適量の範囲内ということです。

飲み過ぎてしまえばその場の雰囲気や今飲みたい物を直感的に選んで、結局ちゃんぽんしてしまい悪酔いまっしぐらです。

適量を守ること、これが基本であり、全てなわけですが、、、。

悪酔いしにくくなる飲み方として、

「食べながら飲む」

というのがあります。

胃の中に食べ物があるとアルコールの体内への吸収はゆっくり時間をかけて行われます。

逆に胃が空っぽだとアルコールの胃の中での滞在時間は短くなり、すぐさま体内に吸収されてしまいます。

同じ量のアルコールを飲んだとしてもゆっくり時間をかけて吸収した方が分解もスムーズに行われ悪酔いや2日酔いになりにくいのです。

いろんな種類のお酒を楽しむ上で知っておきたいこととして、

・食前酒

・食中酒

・食後酒

というのがあります。

食前酒


食事の前に飲むお酒のこと。

胃を刺激し、食欲増進を促すためのものです。

種類としては、

シャンパン、ビール、

カクテルだと、、

キール、ミモザ、

ジントニック、カンパリソーダ、

などです。

胃を刺激するという点で発泡性のものが中心です。

食中酒


食事をしながら飲むお酒のことです。

ワインや日本酒、焼酎、ハイボールなど。

この辺は合わせる料理にもよりますし、まぁ人それぞれ好みで良いですね。

食後酒


食事の後にその余韻を楽しむためのお酒のことです。

ブランデー、

デザートワイン、

濃い甘めのカクテル、

などです。

食後のデザートと同じ感覚です。


料理とお酒の組み合わせ、そして、食事のそれぞれの場面でどんなお酒を楽しめばよいかまで考えが及ぶとおのずと種類も楽しみ方の幅も広がるでしょう。

また苦手だと思っていたお酒も料理とともに口にするとその魅力に気づき好きになるかもしれません。

そして何よりも食事ありきなので悪酔いもしにくくなると思います。

まとめ


●お酒をちゃんぽんすると悪酔いしてしまうのは、お酒の種類により肝臓の分解酵素への影響が異なるため。

●飲む順番としてはまずは醸造酒でそのあと蒸留酒が好ましい。

●でも全ての人に当てはまるわけではないので、できれば自分自身で”酔い方の傾向”というものを検証してみる。

●食べながら飲めば悪酔いしにくくなる。

●食前酒、食中酒、食後酒の観点から飲むお酒をチョイスして悪酔いすることなく、種類の幅を広げてみる。


適量の範囲内で食べながら飲む、

これができれば健全にいろんな種類を楽しむことができます。

逆に同じ種類だけしか飲まないとちゃんぽんよりは悪酔いしにくいかもしれませんが、適量以上飲んでしまえば当然酔っ払うし健康を害してしまいます。


飲みの席が楽しいとつい杯数すすんで、いろんな種類のお酒を飲んでしまいがちです。

適量を守ること、

食べながら飲むこと、

そして、食前酒、食中酒、食後酒という考え方でちゃんぽんして悪酔いしてしまうことを防いでいきましょう。





管理人 かーりー

鹿児島在住、元バーテンダー。
趣味はお酒、読書、音楽鑑賞。この3つがあればとりあえず人生OKと思っている。40代、独身。

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