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ウイスキーを熟成するということは?|コラム


ウイスキーの味わいが繊細て!?

国産ウイスキーの輸出が過去最高で、また国内での消費も伸びていて品薄状態が続いてるそうですね。

本場ヨーロッパでも人気が高いです。

(それ自体は今に始まったことではありませんが)

日本のウイスキーは味が繊細で飲みやすいとの評価。

味が繊細て・・・!?

さすがは日本人!その手先の器用さを味覚にまで及ぼすなんて。

まあ確かにバーボンやスコッチと飲み比べてみるとよく分かります、

味が繊細という意味が。

(一方で対極にある大味というか大雑把さというのもウイスキーの魅力の一つです)

一時は山﨑12年が定価の倍だったり、山崎シェリーカスクにいたっては10倍近かったり、、、。

熟成することによって失われるもの


ウイスキーというお酒は蒸留したのち、樽で何年間か熟成させます。

当然その熟成期間が長ければ長いほど手間がかかるし、目減りする(量が減る)ので貴重なものとなります。

値段も高い。

したがってそれすなわちおいしいものと思っていました。

熟成期間が長ければ長いほど良質なものと、、、。

しかしある時、

村上春樹さんの【もし僕らのことばがウイスキーであったなら】

という本を読んだ時に、

「熟成することによって失われるものがある」

という一文に出会い、考え方が変わりました。

例えば30年熟成されたものは貴重であることに変わりはありません。

でも、30年もの間、寝かせたことにより、穀物のもつ本来の旨味やいい意味での雑味はなくなります。

また変にマイルドになりすぎてバランスを欠いたものになってしまいます。

そう、マイナス要素もあるのです。

熟成することによって失われるものがある。

僕にとってはかなり衝撃的な一文でした。




いつの日か30年熟成のウイスキーを


何かの賞をとっていたり、売れ筋のものだったり、それなりに高価だったりするものは一定水準以上のクオリティ、おいしさがあるとは思います。

でも結局のところ、実際自分が飲んでみておいしいかどうかなのです。

「流行りとか値段なんかに惑わされぬ強い気持ち」

を持って自分の好みの味というものを探求していけたらなぁと思います。

・・・値段なんかに惑わされぬ、

という意味では、いくつもの30年熟成クラスのウイスキーを、一度に飲み比べできるくらいの財政的余裕も欲しいですなぁ~。











管理人 かーりー

鹿児島在住、元バーテンダー。
趣味はお酒、読書、音楽鑑賞。この3つがあればとりあえず人生OKと思っている。40代、独身。

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