お酒の適量が分かる2つの計算方法
「酒は百薬の長」なんて言葉があります。
適量を守れば逆に体に良いとされています。
このサイトでも『どうあれ適量を守りましょう』という事を再三述べています。
とはいうものの一体全体適量とは具体的にはどれくらいなのか、
これこそ個人差が大いにあるでしょう。
今回はお酒の適量についてです。
お酒は適量を守れば体に良いとされている理由
まずは「酒は百薬の長」と言われている理由から。
1つのデータとして全く飲まない人よりも適量の範囲内で飲んでいる人の方が死亡率が下がっているというものがあります。
そしてその適量を超えると死亡率は上がっていきます。
死亡率を縦軸に、アルコール消費量を横軸にした時、
グラフの形状がJの形に近いことからJカーブ効果と言われています。
なのでなるべく飲まないようにではなく「ほどほどに」とか「適量を守りましょう」とかちょっとぐらいならいいよ的風潮なのです。
またこのJカーブ効果のデータがあるばっかりに良くも悪くもお酒を飲むことを擁護、正当化してしまいがちです。
このデータを持ち出してるということはすでに適量の範囲内を超えている場合がほとんどだと思いますが、、、。
1つのデータ、と述べたのはこのJカーブ効果がすべての場合に当てはまるというわけではないからです。
まず当たり前かもですが、お酒を全く飲めない人はそりゃ飲まない方がいいです。
そして病気によっては少量のお酒でも悪影響を及ぼすそうです。
またJカーブ効果が認められているのは先進国の中年層だけだそうで必ずしも適量ならOKというわけではありません。
一方で少量の飲酒により発生率が下がる病気もあるそうで、、、よって全体としてJの形状になるというわけです。
酔いの段階
Jカーブ効果をそのまま鵜呑みにするのはどうかと思います。
とはいえほどほどの飲酒がカラダにいい影響を与えている、というのも実感しています。
ストレス発散やリラックス効果など。
この辺りはデータでは分からない部分です。
鵜呑みにしちゃいけないが正しくないわけではないという感じでしょうか。
お酒がまわりほろ酔い状態になってくると気持ちよくなってきます。
カラダがそういう反応なのでここまではまあOKなんでしょう。
この先が問題なのです。
ここいらでやめといた方がいいんだろうなとうっすら感じつつもついつい杯数いっちゃう、、、。
あとで後悔というパターン。
2日酔いがひどい時は「もう2度と飲むまい」と心から誓うのですが、2、3日経てばどこ吹く風、今日は何飲もうかな~と考えています。
ある時期まではこれの繰り返しだったわけですが、自分の酔いの段階を明確に知るようになってからあまり杯数いっちゃわなくなりました。
お酒を飲めば血液中のアルコール濃度が高まりますが、その血中アルコール濃度が高まるにつれ酔いの段階も当然変わっていきます。
その目安というものがあります。
●ビール中瓶1本⇒【爽快期】
(血中濃度0.01~0.04%)
●ビール中瓶1~2本⇒【ほろ酔い期】
(血中濃度0.05~0.1%)
↑ここまでが適量!
●ビール中瓶3本⇒【酩酊初期】
(血中濃度0.11~0.15%)
●ビール中瓶4~6本⇒【酩酊極期】
(血中濃度0.16~0.3%)
●ビール中瓶7~10本⇒【泥酔期】
(血中濃度0.3~0.4%)
●ビール中瓶10本以上⇒【昏睡期】
(血中濃度0.4~0.5%)
※ビール中瓶=500ml
あくまでも目安であり人によってはまた違ってくるとは思いますが、僕の場合は正にこれ通りです。
500mlの缶ビール1本では物足りない、2本飲み切った段階ではちょっと酔ってきたかな~と感じます。
分かりやすくするためにビール中瓶(500ml)で統一しました。
ある計算式を用いれば他のお酒でもどのくらいの量でほろ酔いになるのかが分かります。
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お酒の適量が分かる2つの計算式
前提として自分がほろ酔いになった時に飲んだお酒の量とアルコール度数を把握しておく必要があります。
お酒は度数も種類も様々ですから、パーセンテージではなく、純粋なアルコール量を割り出すと分かりやすくなります。その計算式というのが、
酒の量(ml)×アルコール度数×0.8÷100
アルコール度数5%のビールを500ml(中瓶又はロング缶1本)を飲んだ時の純アルコール量は
500×5×0.8÷100=20g
僕の場合はビール2本までならほろ酔い気分でいい感じにおさまるので適正な純アルコール量というのは40gまでという事になります。
このように自分の純アルコール量を把握しておくと何かと便利です。
例えば500mlのビールを一本飲んだ後ハイボールを飲みたいと思いどのくらいの量が適当かなと考えた場合、
残された純アルコール量は20g、ハイボールの度数が7%なので
20÷(7×0.8÷100)≒357ml
350ml缶1本がいい感じの量ということになります。
厚生労働省のホームページによると
「節度ある適度な飲酒」としての1日平均純アルコール量は20g程度
とあります。
確かに健康を意識し、1日平均どのくらいがいいかと考えれば、爽快期でとどめるのが良いだろうというのはよく分かります。
ちょっとしたリラックス効果や多少のストレス発散なら缶ビール1本でじゅうぶんです。
ちなみに「女性は男性よりは少ない量が適当である」ともあります。これは平均的な体格が男性は大きく、女性は小さいからです。
というのも酔いの段階というのは血液中のアルコール濃度によって決まってきますが、体が大きければ当然血液の量というのも多くなります。
という事は同じ量のアルコールを摂取した場合、体の大きな人の血中アルコール濃度は血液の量が多い分それ程高くはなりません。
逆に体の小さな人は血中アルコール濃度が血液の量が少ない分、高まるというわけです。
スポーツ選手の多くがお酒に強いのは、単純に体が大きいからです。
ここでもう一つ計算式を紹介したいと思います。体の大きさ(体重)から適量が分かるというものです。
0.1×833×体重÷アルコール度数
体重60Kgの僕がアルコール度数5%のビール飲む時の適量はというと
0.1×833×60÷5=999.6ml
大体、中瓶もしくロング缶2本までが適量ということです。2本というとほろ酔いになるぐらいの量。先ほどの純アルコール量の計算式と矛盾しません。
酔いの段階は当然個人差がありますが、体の大きさも関係してくるのでこの計算式も活用してみて下さい。
まとめ:まずは適量を意識することから
●「酒は百薬の長」という言葉があるが、病気によっては少量でも悪影響を及ぼす場合がある。
●とはいえ適量の範囲内ならリラックス効果やストレス発散効果がある。
●酔いの段階、目安があり、適量と言えるのは、爽快期、ほろ酔い期くらいまで。
●2つの計算式からおおよその自分の適正飲酒量を把握することができる。
僕の場合、自分の適正飲酒量というものを知ってからはブレーキがかかるようになりました。(毎回ではないですが、、、)
お酒を楽しむために自分の適量を知る、非常に大事です。
とはいえ、もし、いやいや、計算とかめんどくせーし、と思ったなら、とりあえず、適量ってあるよね、と飲む前とか飲んでる最中に少しでいいので意識することからはじめてみてください。
「適量を意識する」
それが自分の適量を知り、楽しくお酒を飲むための第一歩です。
自分の体質はアルコールに対してどのようなものなのか気になるところです。
自宅でカンタンに行える遺伝子検査キットなるものがあります。
これが一体どういったものなのか、気になったので試してみました。
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