お酒を飲むとなぜか肩こりに!?その原因と対策、解消法
肩こりに悩まされている方は多いかと思います。ただでさえ、頭や腕などの重みで負担がかかっています。
そして日常生活をおくる中で、やることは山のようにあるわけで、肩こりを感じない人の方が少ないでしょう。
この国民病ともいえる肩こりですが、「お酒を飲むと次の日肩こりになった」、「肩こりがひどくなった」という声を耳にします。
お酒と肩こり、あまりピンときませんが、お酒に肩こりを誘発する原因があるようです。
今回はお酒と肩こりの関係についてです。
肩こりの原因
まずは肩こりの原因から。
肩こりの原因はズバリ血行不良によって起こります。
肩に負担がかかり続けると、筋肉に疲労物質である乳酸がたまります。
そうなると筋肉はかたくこわばった状態になり、血管を圧迫します。結果血行不良となってしまいます。
肩をもめば一時的にせよ良くなるのは、筋肉をほぐすことで血行がよくなるからです。
冒頭でも少し触れましたが、普通にしていても頭や腕の重さというのがあります。
ちなみに頭の重さは体重の1/10程度はあるそうです。
職種問わず生きている以上肩こりに見舞われるというのは宿命なのかもしれません。
頭や腕の重さのため、ただでさえ肩こりになりやすいわけですが、さらにこの肩こりを助長させてしまう要因として次のようなものがあります。
・ずっと同じ姿勢でいる。
・ストレス
・運動不足
このあたりは説明するまでもないと思います。さらに、
・姿勢やかみ合わせの悪さ
なんにせよ体重の1/10もある頭は支えなくてはなりません。
姿勢やかみ合わせが悪ければ、支えるポイントが重心からズレてしまい、重さ以上の重みを感じます。結果肩や首に負担がかかってしまいます。
・冷房のきき過ぎなどによる寒気
肩こりは血行不良が原因なので寒気を感じるぐらいなら血行は悪くなり、ますます肩がこった状態になるでしょう。
このように意識している、していないにかかわらず、日常生活を送るという事は肩こりになりやすい環境に常にさらされていると言えそうです。
飲酒するとなぜか肩こりになる原因
それではお酒を飲むと肩こりになる原因についてです。
こんな感じ。
➀お酒を飲むと酸素不足になる。
➁酸素不足を補おうと無意識に普段とは違う呼吸法を行う。
➂飲酒により本来の回復機能が働かない。
アルコールは体にとって有害ですので、摂取すると体はただちに分解、排出しようとします。
何よりも優先されます。
なのでアルコール代謝に必要なビタミンや水分、酸素はそちらで使われ、不足した状態におちいります。
ビタミンが不足するとその他の代謝(生命活動)は滞りますし、水分が不足すれば脱水症状になります。
では酸素が不足するとどうなるのでしょうか?
酸素が不足すると体は酸性に傾くそうです。言い換えると代謝のたびに酸性に傾きます。
といわれてもよく分かりませんよね。とにかく体にとってよろしくありません。順番に説明したいと思います。
溶液中の水素イオンの濃度をあらわすものとしてpH(ペーハー)というものがあります。
理科の実験で使われるリトマス試験紙(青⇒赤が酸性、赤⇒青がアルカリ性、変化なしが中性)のヤツです。
(詳しくは専門家の方へお任せします、すみません)
要は何かしらの物質が溶け込んでいる液体は酸性か、アルカリ性か、中性かに分けられるということです。
人間の体の約60%は水分です。ということは酸性かアルカリ性かで判断ができるということですが、健康維持のための理想は中性に近い弱アルカリ性(pH7.4)だそうです。
(ちなみに中性はpH7。これより低いと酸性。高いとアルカリ性。)
体にとって理想の弱アルカリ性が崩れ、体が酸性に傾くと頭痛、低血圧、疲労感、不眠などの弊害をもたらします。
(アルカリ性に傾いてもそれはそれでよろしくない)
人間(動物)は生命を維持するため代謝を繰り返します。
代謝とは体内に入ってきた栄養素などを分解し、体に吸収できる状態に変える一連の過程のことを言いますが、この代謝のたびに酸性に傾くそうです。
アルコールが体内に入ってきた場合、役に立つ栄養素はほとんどありませんし、基本的には有害なので、いち早く代謝しようとします。
そして、お酒を飲めば飲むほど、アルコール代謝に躍起になりますから、体はどんどん酸性になってしまいます。
飲酒をし、通常よりも代謝を繰り返し、酸素不足の状態におちいり、酸性に傾くと体はどう対処するか。
それは酸素をより多く摂り込もうとします(まんまでした)。
つまり呼吸が普段のそれとは変わってくるのです。
いつも以上に呼吸を繰り返したり、首や肩をすくめるような体勢になったりと無意識のうちにいつもとは違う動作を行っている可能性があります。
加えて酸素が不足すると疲労物質である乳酸が蓄積されやすいそうです。
いつもとは違う呼吸の仕方で肩や首に負担がかかる。
いつも以上に乳酸がたまり筋肉がこわばった状態になる。
さらには、ビタミン不足でアルコール代謝以外の代謝が滞り、たんぱく質の合成もうまくいかず、本来持っている回復力も機能しません。
(詳しくはお酒を飲んだら筋肉痛に!?その原因と解消法を参照下さい)
これらが原因となって飲酒による肩こりが引き起こされてしまいます。
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お酒の正しい飲み方と肩こり対策、解消法
お酒の正しい飲み方としては(肩こり対策だけではなくすべてに通じますが)
・自分の適量を知り、守る。
・食べながら飲む。
・こまめに水分(水やソフトドリンク)をとりながら飲む。
これが基本となります。
正直、適量さえ守ればひどい肩こりに見舞われる事はないと考えます。
逆に適量以上飲んでしまうとこれまで述べてきた原因プラス酔っ払った勢いでいつもはしないような動きをしたり、テンションが上がり無駄に躍動したり、寝相が悪かったりとますます肩こりになりやすい状態になるでしょう。
適量の範囲内なのに肩こりがという人はもはや飲酒うんぬんというよりは日常生活での改善が必要な場合だと思います。
皆さんも自分なりの対処法、解消方法があると思います。僕が日常生活で肩がこらないようにするために行っていることは、
・歩く
・ストレッチ
・背筋を伸ばす
・湯船に浸かる
・筋トレ
要は血行を良くすればいいわけですが、血液は当然全身を巡っているわけです。
肩や首周辺だけでなく、下半身の血流というものを意識するとよいかと思います。その中おすすめなのが筋トレで取り入れているスクワットです。
ふくらはぎは全身に血を巡らすためのポンプのような役割をしているそうです。ここを刺激することで血の巡りをさらに良くします。ぜひ参考にしてみて下さい。
それでも、なかなか肩こりが解消されないとお悩みの方は楽天で今人気のマイトレックスEMSヒートネックという肩こり解消グッズがあります。詳しくはこちらです⇩⇩⇩
まとめ
●お酒を飲むと代謝がさかんに行われるため、体は酸素不足におちいる。
●酸素不足になると体は酸性に傾き、様々な弊害をもたらす。
●体はこれを改善しようと酸素をより多く取り入れようとする。
●結果、呼吸が多くなったり、肩や首をすくめるような体勢になり、肩がこる要因を生み出す。
●血流を良くするためには下半身も意識する。
僕自身お酒を飲むと肩がこるというのはあまり自覚したことはありませんが、周りにはいたりします。
お酒を飲んだら筋肉痛に!?その原因と解消法のところでも述べましたが、お酒による肉体への直接的な弊害はそこまでピンときませんし、あまり語られません。
ただ行き着く先は”適量を守る”これに尽きます。
肩こりをなくすために日頃から姿勢や下半身の血流を意識する、そしてお酒は適量を守る!これでいきましょう。
自分の体質はアルコールに対してどのようなものなのか気になるところです。
自宅でカンタンに行える遺伝子検査キットなるものがあります。
これが一体どういったものなのか、気になったので試してみました。
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