カクテルの名前、レシピの覚え方|コラム
バーテンダー、かなり地味です
バーテンダーをしていた頃、
「どうやったらそんなに多くのカクテルを覚えられるんですか?」
というような質問をよく受けてました。
その度に、
「繰り返し作っていますから」
とか
「仕事ですから」
みたいな返しをしていました。
質問した人のリアクションは、たいていはとかなんとか言ってすごい勉強してるんですね、的表情です。
たまにあるのがとかなんとか言って何か秘密があるんじゃないの、的表情です。
(あくまでも僕の勝手な憶測ですが、、、)
カクテルを含めお酒の勉強はしていましたが、相当やったかと言われれば、、、。
覚えるにあったて何か秘密があるのかと言われれば、、、特にありません。
どんな仕事でも毎日やればその仕事のあらゆることを覚えていくでしょう。
素人がはたから見ればどんな仕事でもすごいことやってるなぁと思います。
当事者にそんな感覚はありません、
まさに「仕事ですから」という感覚しか。
バーテンダーも同じ、何てことありません。
職業がバーテンダーというだけ。
店が暇な時は氷削ったり、ボトル拭いたり、かなり地味です。
ベースが違うだけ!?
カクテルの名前やレシピを覚えるためのコツみたいなのはあります。
やってくうちに気付くわけです、
「あっ、コレとコレ、レモンとライムが違うだけじゃん」
とか、
「レシピはほぼ同じ、ロックなのかショートなのかの違いだけじゃん」
とか、、、。
そうこうしてるうちに自分なりに頭の中で地図というかグループ分けみたいなのが出来上がってくるんだと思います。
レシピ一つ一つが独立していない、何らかしら関連性、つながりを見つける。
だからいつでも取り出せるし忘れない、こんな感じです。
(スタンダードなものは頻繁に作るのでこんなの関係なしに覚えますが)
僕が最初の頃覚えたカクテルは副材料は全く同じでベースだけが違う5つのカクテルでした。
そのベースのお酒とはジン、ウォッカ、ラム、テキーラ、ブランデーです。
同じ副材料とは甘みのコアントロー(オレンジのリキュール)と酸味のレモン。
配合も同じで1/2、1/4、1/4です。
そして名前が、
・ジンベースだとホワイトレディ
・ウォッカだとバラライカ
・ラムだとXYZ
・テキーラだとマルガリータ
(酸味はライムでスノースタイルしますが)
・ブランデーだとサイドカー
です。
ベースのお酒とカクテル名を一致させれば副材料は同じなので一気に5つ覚えられます。
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記憶への定着、そして、、、
人は何かを記憶しようとする時、自分のすでに知っているものと結びつけようとします。
その方が記憶に定着しやすいからです。
もしその分野において自分が知ってるものがなかったら、、、
そんな時はまずその分野の簡単なことでいいから覚えることです。
そこからいろいろと派生して記憶に定着させていく。
自分の好きなカクテルを見つけたら、そのレシピを覚える。
そのカクテルに使われている中身の材料からも自分なりにあれこれ派生していけば、また新たにお気に入りのお酒、カクテルに巡り合えるかもしれません。