お酒を飲んだら筋肉痛に、なぜ??その原因と予防方法
お酒を飲み過ぎた次の日、2日酔いはそれ程なかったとしても、体が全体的にだるかったりすることがあると思います。
重いというか。
それがひどくなると筋肉痛になる人も中にはいるようです。
運動後にも筋肉痛になったりしますが、それとは何か違うような気がします。
今回はお酒により筋肉痛になる原因とその解消法です。
お酒を飲んで筋肉痛になる原因
お酒を飲んで筋肉痛になる原因はこんな感じ。
・激しい運動をしなくても日々、筋肉は損傷している
・体は寝ている間にその修復をおこなっている
・その時に使われるのがたんぱく質やビタミン
・お酒を飲むとアルコール代謝にたんぱく質やビタミンが使われる
・結果、筋肉の修復はできなくなってしまう。
激しい運動をしなくても日々、筋肉は損傷している
普段、生活している中で、
立ったり、
座ったり、
歩いたり、
走ったり、
持ち上げたり、
しますが、それだけでも筋肉は損傷しています。
(損傷しているのは正確には筋繊維という繊維状の細胞)
体は寝ている間にその修復をおこなっている
日々、なんらかのカタチで筋肉は損傷しています。
でも、わりと平気でいられるのは、体がその修復を毎日おこなっているからです。
その時使われているのがたんぱく質やビタミン
たんぱく質とは3大栄養素のうちの1つです。
体にとって重要な、筋肉や血液などを構成する上では非常に大事な栄養素です。
このたんぱく質が代謝することにより、損傷した筋肉は修復され、そして回復します。
ここでもう1つ大事な栄養素があります。
それがビタミンです。
ビタミンはたんぱく質の代謝を助ける働きがあります。
ビタミンのおかげで、スムーズに回復がなされます。
お酒を飲むとアルコール代謝にビタミンが使われる
ではアルコールを摂取するとどうなるかですが、、
ビタミンはアルコールの代謝にまわされ、不足してしまいます。
というのもアルコールは体にとって有害な物質なので体内に入ってきたら、何はともあれ分解、排出することが最優先事項となります。
ビタミンは代謝のためには必要な物質なのでそちらで使われます。
そうなるとビタミン不足になるので、たんぱく質はうまく合成されません。
(たんぱく質は20種類以上のアミノ酸で形成されている)
結果、筋肉の修復はできなくなってしまう
結果、損傷した筋肉は回復されずに筋肉痛として体にあらわれるというわけです。
アルコール筋症
このように、アルコールによって筋肉痛のような状態になることを
アルコール筋症
と言います。
飲んだ次の日に症状が出る場合のメカニズムは、先ほど説明したとおりでこれは、
急性アルコール筋症です。
この症状が慢性化してしまう場合があります。
毎日、お酒を適量以上飲み続けた時です。
アルコール筋症、慢性化してしまうと
毎日、適量以上、深酒を繰り返していると、アルコール筋症が慢性化してしまいます。
慢性化してしまうと大変な事態を引き起こしてしまいます。
筋肉がじゅうぶんに回復されないまま、ただ損傷を繰り返していくと、筋力は低下していき、次第にやせていきます。
そして肩やおしり、太ももなど体幹に近い筋力が低下してしまうと、事態はさらに深刻です。
もっと進行すると心臓を動かすための筋力や呼吸をする時に必要な筋力が低下してしまいます。
やがて、心不全などの病気に発展してしまいます。
慢性化が恐ろしいのは次第に自覚症状がなくなっていく所です。
はじめのうちは筋肉の痛みを感じていたのに、体が慣れる、というか耐性ができてしまうと、それがなくなる。
すべての痛みは体の変調を知らせるサインです。
それが無いまま筋肉はどんどんやせていってしまう、、、実に恐ろしいことです。
深酒を毎日繰り返しているような生活を送っていると体に様々な弊害をもたらしてしまうことは言うまでもありません。
筋力まで低下するとは。
これは誰もあまり考えない見落とされている点でしょう。
いずれにせよ、適量を守る、そして休肝日を設けるなどの対策が必要です。
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お酒による筋肉痛を予防する方法
酔いにくくする、あるいは二日酔いにならないための基本的な方法と同じなのですが、、。
一応、紹介しておきます。
・適量を守る
・食べながら飲む
・水分をこまめにとる
適量を守る
筋肉痛にかぎらず、お酒を健康的に楽しむためには絶対です。
適量の範囲内なら、アルコールがどんなに有害だったとしても細胞が直接破壊される事態にはならないでしょう。
自分の適量を把握し、それ以上飲まないように心掛けましょう。
食べながら飲む
食事をして胃に何か入った状態でお酒を飲むと酔いのまわりがゆるやかになります。
飲んだアルコールは胃や小腸から体内に吸収されます。
胃が空っぽだと一気にそしてダイレクトに吸収されてしまい、同じ量でもすぐに酔っ払ってしまいます。
胃に食べ物があることで胃でのアルコールの滞在時間が長くなると、体への吸収は少しずつ行われます。
という事はアルコールの代謝自体もゆるやかになりますので急激なビタミン不足におちいることはありません。
結果たんぱく質の合成もスムーズに行われ、筋肉痛になりにくいでしょう。
ちなみにたんぱく質は20種類以上のアミノ酸で形成されています。
アミノ酸は体で作れるものとそうでないものがあり、体で作れないものは食品からとらなければなりません。
このことを意識して良質なたんぱく質が含まれている食品をお酒を飲む時も食べるようにするとよいでしょう。
具体的には、
・玉子
・ぶた肉
・大豆
・マグロの赤身
・カツオ
・鶏ささみ
・牛もも赤身
・枝豆
・チーズ
・ナッツ
などです。
水分をこまめにとる
お酒はいくら飲んでも水分補給にはなりません。
チェイサーをつけるか、数杯に1杯は水かソフトドリンクにして水分補給を心掛けましょう。
水分をしっかりとることで、多少なりとも酔いにくくなります。
また、アルコール代謝にはビタミンとともに水分も必要です。
しっかりと水分補給をしスムーズに代謝が行えるような状態でいましょう。
まとめ
●アルコールによって筋肉痛のような状態になることを”アルコール筋症”という。
●アルコールを摂取すると、あらゆる栄養素はアルコール代謝にまわされ、損傷した筋肉の回復がスムーズにできなくなる。
●アルコール筋症が慢性化してしまうと筋肉が瘦せていったり、さらなる病気を引き起こしてしまう。
●適量を守る。休肝日を設ける。
●食事は良質なたんぱく質が含まれる食品をとるように心掛ける。
お酒は飲み過ぎると筋肉にまで悪影響を及ぼしてしまいます。
お酒による弊害といえば、肝臓などの内臓系やブラックアウトによる脳細胞の話に終始してしまいがちです。
でもそれだけではなかったわけです。
今回いろいろと調べてみてまさか筋肉にまで、というのが正直な感想です。
もし、頻繁に飲酒による筋肉痛が起こるようなら、1度数日間はお酒を断ち、体をリセット、リフレッシュさせましょう。
そして必ず適量を守り、週に1度でもよいので休肝日を設ける、そういう生活にシフトチェンジしていきましょう。
自分の体質はアルコールに対してどのようなものなのか気になるところです。
自宅でカンタンに行える遺伝子検査キットなるものがあります。
これが一体どういったものなのか、気になったので試してみました。
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