苦手な日本酒克服へ!基本的知識と正しい飲み方
こんにちはこんばんわ、かーりーです。
お酒自体は好きでよく飲むけど、
「日本酒だけは苦手、飲めない」
という方は結構いらっしゃいます。
苦手なものを無理矢理飲む必要はありませんが、意外にも付き合いなどで飲む場面は多いようです。
お酒全般に言える事ですが、苦手な原因としてそのお酒に関する種類や飲み方などの知識不足というのが考えられます。
これらを補い改めて日本酒というお酒を飲んでみると新しい世界が広がるかもしれません。
今回はいざ、日本酒克服へ!
基礎知識と飲み方についてです。
日本酒が苦手な理由と克服のコツ
冒頭でも述べましたが、お酒は好きでも日本酒だけはどうも、、、という人はけっこういます。
お酒克服の体験談でもビールを克服した話が多いのは予想できました。
次いで日本酒の克服話が多かったのは正直意外でした。
その苦手な理由としては主に、
・香り
・味
・悪酔いする
の3つです。
苦手な人からすればそれぞれ言い分があるでしょうが、一言で言うならば要は馴染みがないということではないでしょうか。
(僕自身鹿児島出身、鹿児島在住なので偏った見方かもしれませんが)
敷居が高いイメージもこれで説明がつきます。
お酒が苦手になる場合はたいてい、初めて飲んだ時の印象が極めて悪くそれを引きずったまま時が過ぎてゆくという傾向にあります。
どんなお酒にも多くの種類があり、飲み方のバリエーションもいろいろとあるのに一度嫌いと思うと、違う飲み方を試してみようという気にはなりません。
しかし克服したいのであればまずは自分に合った飲み方があるということを知ることが大事です。
そういう飲み方はあるはずです。
ただ辿り着いてないだけです。
日本酒で言うなら種類もさることながら温度によってその味わいが変わります。
そして、基本的に食中酒ですので合わせる料理もポイントになってきます。
それまでの先入観を捨てて、いろいろな種類や飲み方を試してみる。
克服するにはこれしかありません。
日本酒の製造方法
日本酒の原料は主に米、米麹、水、酵母菌などです。
製造過程はこんな感じ!
〇製造工程〇
・精米
↓
・蒸米
↓
・麹造り
↓
・酒母(しゅぼ)造り
↓
・もろみ造り(糖化&発酵)
↓
・上槽(じょうそう)
↓
・濾過(ろか)
↓
・火入れ
↓
・貯蔵
↓
・加水
↓
・瓶詰、出荷
蒸米
蒸した米を使います。
麹造り
酵母菌の働きにより、糖分はアルコールに変わります。
ということはお酒は糖分がなければ造れません。
日本酒はワインとは違い原料の米に糖分がありません。
なので米の中にあるデンプンを糖に変える必要があります(糖化)。
糖化するために用いられるのが米麹です。
米麹はまず酒造好適米というそれ用の米を蒸し、それに麹菌を繫殖させて造られます。
こうして造られた米麹を用いてデンプンを糖に変えます。
ざっくり言うと酵母菌が糖分を食べることでアルコールが発生します。
酒母
タンクに米麹、水、蒸した米、酵母を入れ、2週間から1か月かけて育成します。
酵母を大量に培養したものでお酒の元となるものです。大量に培養することで、発酵が途中で止まることなく、安定したものになります。
もろみ造り発酵(糖化&発酵)
酒母を大きなタンクに移し替え、米麹、水、掛け米を3回に分けて仕込みます(もろみ)。
20~30日かけて糖化と発酵を同時進行で行います。
(糖分に変える工程とアルコールを発生させる工程を1つのタンクで同時に行う)
途中、掛け米をします。
掛け米とは一般米を蒸し、直接もろみに投入する米のことで溶けて酒になります。
上槽(じょうそう)
発酵が終わったもろみを絞り、酒と酒かすに分けます。
濾過(ろか)
絞ったお酒を一定期間放置し、米の細かい破片などを沈殿させます。
そして沈殿物を取り除き、さらに濾過します。
これにより不純物を完全に取り除きます。
火入れ
湯せんなどで間接的に加熱し、殺菌します。
貯蔵、加水
一定期間貯蔵。
加水
水を加えてアルコール度数を調整します。
瓶詰めして出荷。
精米歩合によるタイプ
精米とは玄米の茶色の部分を削り、白米にすることです。
そして精米歩合とは削る前の玄米に対して残った白米の割合のことです。
例えば精米歩合60%といった場合、表面の40%は削ったということです。
ちなみに普段食しているご飯の米の精米歩合は90%です。
日本酒に使われる米の精米歩合は70~45%で、これにより様々なタイプの日本酒が作られます。
タイプ | 精米歩合 | 原料 |
本醸造酒 | 70%以下 | 米、米麹、醸造アルコール |
特別本醸造酒 | 60%以下 | 米、米麹、醸造アルコール |
純米酒 | 規定なし | 米、米麹 |
特別純米酒 | 60%以下 | 米、米麹 |
吟醸酒 | 60%以下 | 米、米麹、醸造アルコール |
大吟醸酒 | 50%以下 | 米、米麹、醸造アルコール |
純米吟醸酒 | 60%以下 | 米、米麹 |
純米大吟醸酒 | 50%以下 | 米、米麹 |
熱燗vs冷酒
料理もそうですが、お酒は特に、口にする際の温度というものは大変重要です。
ぬるいビールもぬるい焼酎お湯割りもおいしくありません。
日本酒は熱燗、冷酒と両方で楽しめます。
そしていろんな温度帯で味わいも変わってくるようです。
どちらが良いというのはありません。
温めればうま味や甘味が引き出されますし、冷やせばキリッと味が締まります。
それこそ好みですし、飲む季節にもよるでしょう。
日本酒が苦手でやがて克服していった体験談を見てみると、それまで嫌いだったけど冷酒で克服できたという人もいれば、熱燗で好きになったという人もいます。
自分に合った温度帯というのがあって、それを見つけられれば最高だと思います。
基本的にどんな種類の日本酒でも熱燗にしてもいいし、冷酒にしてもいいし、特に決まりはありません。
でも、あえて言うとすれば
・熱燗→純米酒系、生酛系
・冷酒→吟醸系、本醸造系
(生酛=自然の力を利用した昔ながらの製法で醸造したもの)
が向いています。
種類や温度帯などいろいろ試していくうちに自分の好みが分かってくると思います。
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日本酒を飲む時に心掛けたいこと
日本酒をおいしく飲むために心掛けたい点が3つほどあります。
・必ず食事と一緒に
・同量の水を飲みながら
・ゆっくり味わいながら
お酒全般にも通じる事なのでぜひ参考にしてみて下さい。
必ず食事と一緒に
悪酔いしないためにも食事をしながら飲んだ方がよいでしょう。
そしてそうすることで両方がさらにおいしくなります。
合わせる料理はどういったものがよいか、
日本酒もタイプが様々ですから難しいかもしれません。
考え方として、互いの足りないものを補うというのではなく、同じような、共通のものを見出し合わせるとよいかと思います。
例えば、、
・本醸造酒(軽めなタイプ)
冷奴や湯豆腐、鮎の塩焼き
・大吟醸酒(軽めですが香り高いタイプ)
刺身やカルパッチョ、酒蒸し
・純米酒は(しっかりした味わい)
煮付けやサバの味噌煮、とんかつや焼き鳥(タレ)
明確な決まりがあるわけではないので参考程度に。
ただ食事をとりながらというのは日本酒にかぎらず、お酒を飲む時は必ず心掛けましょう。
同量の水を飲みながら
お酒には発汗、利尿作用があり、意外かもしれませんが飲めば飲むほど脱水症状になってしまいます。
それを防ぐためにも水分補給は大事です。
日本酒を飲む時ももちろんです。
いわゆる”和らぎ水”を常に日本酒とセットで飲むように心掛けましょう。
ゆっくり味わいながら
日本酒は本来ゆっくりと味わいながらチビチビとやるのもだと思います。
悪酔いしてしまうのは、普段自分が飲みなれているお酒と同じような飲み方、量で飲んでしまうからではないでしょうか。
お酒に多少慣れている状態で日本酒を飲めば軽くて飲みやすいと感じついつい杯数を重ねてしまいがちです。
でもゆーても醸造酒です。
ましてやワインよりも度数が高かったりします。
その辺を踏まえていなければ悪酔いしてしまいます。
日本酒はゆっくり味わいながら、しみじみと飲むことをおすすめします。
まとめ
●どんなお酒でも自分に合った飲み方というのがある。
●日本酒は精米歩合によりさまざまなタイプのものがある。
●熱燗でも冷酒でもお好きな方で。
●日本酒は食事と一緒に。両方がさらにおいしくなる。
●日本酒はゆっくり時間をかけてあじわうもの。
知識を得る事で克服できる可能性がグンと高くなります。
そのお酒の特性や飲み方を知るからです。
知った上であれこれ試してみて自分の好みや飲み方を見つけいきましょう!
日本酒に関してはゆっくり味わいながら飲むにかぎると考えていますが、皆さんはいかがでしょうか。
「あー、日本人だなー」と思うわけです。
自分の体質はアルコールに対してどのようなものなのか気になるところです。
自宅でカンタンに行える遺伝子検査キットなるものがあります。
これが一体どういったものなのか、気になったので試してみました。
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