自己暗示をかけて、、「お酒はおいしい!」|体験談
苦手だったお酒が今は大好きに!
そんな体験談を紹介しています。
完全にトラウマとなった大学での飲み会
以前はまったくの下戸でしたが、いまは、ビールをおいしいと感じるようになり、ワインを飲むと寝つきがよくなるので就寝前に少量ですが楽しむようになりました。
わたしの家系はまったくの下戸揃いで、父などは食後に甘いものがないと不機嫌になるような人でした。
正月でさえ、お酒が食卓に並ぶことがないという徹底ぶりです。
たぶんDNAにアルコールを分解する能力が備わっていないのだと思います。
自分がお酒が苦手だと感じた最初は、大学のコンパでした。
あるサークルの集まりでしたが、パーティのような形式で当然盛り上がれば、一気飲みが始まるわけです。
そこで、仲間の勢いに押されてしまって、無理やりビールをジョッキ一杯の半分ほどを飲んだのですが、あの独特の苦味はなんともいえずに不愉快に感じるものでした。
さて、ビールを飲んだ後の30分後ぐらいから地獄が始まりました。
とにかく、気持ちが悪いのです。
仲間から、
「顔が真っ青だぞ」
とからかわれていましたが、本人にとっては冗談ごとではありません。
そこで我慢できず、トイレに立とうと思ったときに事件が起こりました。
パーティでみんなが楽しんでいるときに、その場で思い切りもどしてしまったのです。
あのときの、仲間たちの冷ややかな眼差しは、いまでも忘れられないでいるほどです。
こんな経験をすると、どうしても後遺症が残るものです。
完全にトラウマとなって、飲み会と聞くと参加しないか、参加しても真っ先に退席するようなことが続きました。
とある先輩のアドバイス
学生時代は、参加しなければそれですんだのですが、社会人となるとそうはいきません。
しかも、就職先は出版社の編集部で、ここは酒豪が集まることで知られる業界です。
ここでは、飲み会は趣味趣向というよりも仕事の一環です。
事実、飲み会の雑談から企画が立ち上がったケースがあるほどです。
そんな環境の中で戸惑っているときに、ある先輩が見るに見かねて助け舟を出してくれたのです。
実はその先輩も入社時にはお酒が苦手で、相当苦労した人だったのでした。
その先輩が話すには、お酒を飲めないのは、
「自分は飲めない、お酒はまずいもの」
と自己暗示をかけているせいだというのです。
たしかに、まずいし飲むと気持ち悪くなると思い込んでいれば、お酒を楽しむなど夢の話です。
で、まず、はじめたのが頭の中のイメージ作りと負の感情の払拭でした。
ビールはおいしい、最高にうまいと、自分に言い聞かせることです。
TVでビールを豪快に飲みほすCMが流れれば、それを自分に置き換えて、
「真夏のビールは最高」
と思い込む努力をしました。
意識を変えるのと同時に始めたのが試飲です。
缶ビールを買ってきて、まずはコップに半分。これを1ヶ月ほど続けました。
すると、不思議なことに、最初はコップ半分がやっとだったのが2週間を過ぎるあたりから、あれほど嫌だった苦味に抵抗がなくなったのです。
1ヶ月を過ぎるころになると、缶ビール1本を無理なく飲めるようになると同時に、あの苦味が喉を通過するときの独特のおいしさまで感じるようになったのです。
それ以後、編集部の飲み会にも進んで参加できるようになり、徐々にお酒の楽しさを実感するようになりました。
いまでは、ワインとウイスキーも少量なら気持ちよく楽しめるまでになっていますが、やっぱり一番はビールです。
とくに、猛暑が続く夏の仕事終わりにジョッキ一杯の生ビールを飲み干すときの爽快感や幸せ感は、なにものにも変えられません。
最後に、いまお酒が苦手で困っているあなたへのアドバイスです。
まず、飲めないという自己暗示から開放されましょう。
最初は無理せず、少量から。
慣れてきたら少しずつ酒量を増やします。
どこかで、きっと、
「あれ、おいしい」
と感じるポイントがやってきます。
その瞬間こそ、お酒が大好きに変身するときです。
お酒を楽しめると人生の楽しさが倍増すると実感できるはずです。