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【初心者向け】焼酎の製造方法や定義などの基礎知識

こんにちはこんばんわ、かーりーです。

世界の代表的なスピリッツ(=蒸留酒)といえば、

ジン、

ウォッカ、

ラム、

テキーラ、(いわゆる4大スピリッツ)

です。

そして、日本にも世界に誇るスピリッツがあります。

焼酎です。

けっこう前に焼酎ブームなるものがありましたが、一過性で終わると思っていました。

でも、意外に女性の消費量も伸び、焼酎に対するイメージも変わり、いつしかその地位を確立しました。

今回は人気の焼酎の魅力について改めて迫ってみたいと思います。


焼酎の定義


焼酎とは、

アルコールの含まったものを蒸留した日本の蒸留酒

です。

で、2つに分類されます。

・連続式蒸留しょうちゅう(甲類)

・単式蒸留しょうちゅう(乙類)

(酒税法上の表記はしょうちゅう)


連続式蒸留しょうちゅう(甲類)は連続式蒸留器で蒸留したものでライトな風味。

単式蒸留しょうちゅう(乙種)は単式蒸留器で蒸留したもので一般的に本格焼酎と呼ばれています。

蒸留技術はどのように伝わったか


蒸留の技術がどのように日本に伝わったのかについては、いくつか説があるようです。

定説としては、、、

琉球国と交易のあったシャム国(タイ)から、沖縄に蒸留の技術が伝わり、奄美を経て鹿児島に、そして北上していった

というもの。

タイのラオ・ロンという米の蒸留酒と沖縄の泡盛が似ていることから、この説は信憑性が高いようです。

芋焼酎の製造方法

焼酎の中でも定番で人気の芋焼酎の製造方法を見ていきたいと思います。

原料の芋に糖分はなく、芋に含まれているデンプンを糖に変える必要があります(糖化)。

そのためにはまず麹づくり、米麹をつくります。

そう、芋焼酎には原料として米も使われています。

●米麹づくり
・精米、洗米
 ↓
・蒸米
 ↓
・種麹を加える


麹菌を繁殖させデンプンを糖に変える、こうして米麹ができあがります。

●1次仕込み
水、酵母、米麹で酵母を大量に培養する。日本酒における酒母(もろみ)づくり


お酒のおおもと、原型のようなものをつくります。

●2次仕込み
・芋の選別、洗芋。
 ↓
・蒸芋。
(※1次仕込み後、というわけではありません。便宜上ここに書いただけで芋の加工は同時進行でおこなわれます)
 ↓
・破砕。
 ↓
・1次仕込みのもろみに芋を投入。
(麹により芋のデンプンが糖化、同時に酵母菌によりアルコールが発生する)
 ↓
・アルコール度数14度前後の発酵液ができる。


1次仕込み後、というわけではありません。

便宜上ここに書いただけで芋の加工は同時進行でおこなわれます。

●蒸留
・発酵液を、連続式あるいは単式蒸留器で蒸留する
 ↓
・貯蔵
 ↓
・加水、ブレンド
 ↓
・瓶詰、出荷


蒸留酒についてはこちらの記事でも⇩⇩⇩




 

焼酎の豆知識あれこれ


・麹に芋麹を使わないのは芋の性質上蒸すと固くなり、麹菌が内部に入り込みにくくなり、うまく繁殖しないから。

・原料は芋と麹につかわれる米。一般にこの比率は芋5に対して米1。この比率によっても味わいが変わってくる。

・麹の種類としては主に3つ。黒麹、白麹、黄麹。

・蒸した芋の代わりに焼き芋を使った焼酎もある。香ばしい香りを楽しめる。

・紫芋を原料にした焼酎もある。紫色の色素であるアントシアニンは抗菌化作用の強い健康成分。

・黒糖を使った黒糖焼酎は麹なしでもアルコール生成できるが、米麹を使っている。麹菌を使わずにつくるとラムとほぼ同じで焼酎とは名のれない。

・泡盛は米100%の焼酎。


もとかのといまかのを試飲してみた



先日、鹿児島市七ツ島にある「さつま無双」という焼酎メーカーに行ってきました。

時間の都合で工場見学はできませんでしたが、試飲コーナーでいろいろと試飲させて頂きました。







試飲できる銘柄も豊富で気になるものは飲み比べできます。

ハナタレ(蒸留器の垂れ口からとれる蒸留したての最初の焼酎)や原料に安納芋を使ったもの、濾過の回数を減らした古式にごりなるもの、などなど。

中にはこういったものも、、、



「もとかの」と「いまかの」を試飲してみました!

どちらもおいしかったです。

ただまあ好みとしては「いまかの」かな、って感じでした。

えーと、焼酎の味の話です、はい。

この話を女性の友達にしたところ、

「なんかヤダ」

と言われました。


それはさておき、、

焼酎だけではなく、梅酒などリキュール系もありました。

近くにお越しの際はぜひお立ち寄りください。

詳しくはこちら⇩⇩⇩
さつま無双公式Webサイト



まとめ


●焼酎は日本の蒸留酒で連続式蒸留の甲類と単式蒸留の乙類がある。

●芋を糖化させるためにまずは麹づくりから。

●麹の原料は米を使っており、米と芋の比率は味わいを決定する上で重要。

●蔵元や工場を見学するのは楽しい。

僕は焼酎は基本的にお湯割りで飲みます。

でもロックや水割りなどいろいろなスタイルで楽しめるのも焼酎の魅力です。

「世界4大スピリッツに焼酎を加えて世界5大スピリッツにすればいいのに」

と個人的には思っています。






管理人 かーりー

鹿児島在住、元バーテンダー。
趣味はお酒、読書、音楽鑑賞。この3つがあればとりあえず人生OKと思っている。40代、独身。

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