スクリューキャップのワインはおいしい?コルク栓の欠点とは!?
スクリューキャップワイン、最近では何だか普通になってきました。
ニューワールドなどの割と安価なワインはたいていそうなんだろうと思いきや、生産国によっては高級ワインにもスクリューキャップが使われていたりします。
絵的にはスクリューキャップよりもコルク栓かもですが。
コルク栓はある欠点があり、結果スクリューキャップが増えてきました。
コルク生産による環境問題
コルク生産による環境問題とは?
こんな感じ。
・コルクはオークの木から作られる
↓
・世界的にワイン需要が高まると森林伐採が進んでしまうとの声が
↓
・スクリューキャップの使用が増える
↓
・でも逆にコルクの使用が減ることで、手入れされなくなり森が荒れるという事態に
↓
・コルクは1つの木で何度も収穫される
↓
・コルク生産のたびに森林伐採が進むわけではない
↓
・なので今となってはこの問題は沈静化
スクリューキャップがワインに使われ始めたのは1970年頃からだそうです。
もっと近年になってからだと思っていましたが、意外に古いんですね。
そしてコルク栓が否定され始めたのが1990年代後半、環境問題によってです。
コルクはオークの木の皮からつくられます。
ワインの需要が世界的に高まったこともあり森林伐採がすすんでしまうという声が各国であがり、スクリューキャップの使用が増えていきました。
ただ逆にこれでコルクの需要が減ると、それまで管理されてきた森林が手入れされえることがなくなり荒れていってしまうという事態になりました。
樹齢25年で最初のコルクの収穫を迎えます。その後は再生したコルクを9年ごとに収穫していくそうです。
オークの寿命は約200年、コルクをつくるごとに森林伐採がすすむというわけではありません。
そんなこんなで環境問題はひとまず落ち着きました。
スクリューキャップが増えてきた原因
にもかかわらずなぜその後もワインのスクリューキャップ化はすすんでいったのか?
その理由は、、
コルクが原因でワインにカビ臭がつくことがあり、スクリューキャップだとその心配がないから
です。
汚染されたコルクが原因でワインの品質が劣化することを
「ブショネ」
といいます。
こういったワインにあたる確率は2~5%といわれています。
奮発して買った高級ワインがもしこれにあたったらショックすぎます。
目も当てられません。
ブショネの原因はコルクの洗浄時に使われる塩素とワインやコルクに含まれている諸々の物質が結合してできるTCA(トリクロロアニソール)という化学物質に汚染されるために起こるそうです。
コルクの洗浄に塩素ではなく、過酸化水素水を使用したところTCAは減少したそうですが、完全になくなりはしないそうです。
生産者としても
「手塩にかけてきたワインが最後の最後、万が一、コルクが原因の”ブショネ”になっていたら」
と考えるとスクリューキャップに移行しようという気になっても不思議はありません。
現にニュージーランドではスクリューキャップの使用が90%以上で、高級ワインにも用いられています。
スクリューキャップの使用はニューワールドを中心に増加傾向にあります。
酸素を取り込むコルク、取り込まないスクリュー
コルクの場合、多少酸素が通りますのでワインの熟成がすすむと考えられています。
逆にスクリューキャップだと空気を全く通さないので熟成は緩やかになります。
どちらが長期熟成型のワインに適しているかは、いろんな人がいろんなことを言っています。
議論中といったところでしょうか。
ただコルクの場合、状態そのものは1つ1つ同じではありません。
モノによっては酸化がすすみすぎる可能性があります。
また瓶を常に寝かせているのならよいのですが、立たせた状態だとコルクがワインに浸からず乾燥してしまいます。
液漏れの心配やや抜栓の際苦労することがあります。
白ワインの柑橘系の香りは酸素とはあまり相性がよくないようです。
この場合はスクリューキャップのほうがよいのでしょう。
コルク栓の一番の特徴は空気を通すということです。
長期熟成する場合はどうかわかりませんが、そうでない場合はコルクとスクリューキャップ、味に大きな違いはないようです。
世界的にスクリューキャップが台頭してきているのが何よりの証拠でしょう。
コスト的にもスクリューキャップの方が抑えられます。
ゆくゆくはスクリューキャップが主流になるのではと思います。
まとめ
とはいえコルク派はまだまだたくさんいます。
「スクリューキャップなワインは認めん!」
という人もいるかもしれません。
ソムリエがソムリエナイフで優雅に抜栓、飲む前の儀式のようでこれはこれで風情があります。
一方ニューワールドのスクリューキャップワインを野外なんかでカジュアルに飲む、これもまたいいですねぇ!
結論!
味に違いはありません、どっちもあっていいと思います。
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